最悪

今日も仕事をしながら、最悪のことについて考えていた。
得体が知れないから不安も際限無いのであって、自分の出来る範囲で事情を把握し、どこが底なのかぼんやりとでもアタリを付けることが出来れば、胸糞悪い想像であってもかえって落ち着く。
そして、こういう事を考えている時の方が仕事(単調な作業)が捗る。

この面倒くさい事に関して母と話していて感じるのは、金銭感覚の違い。
100万払って淡々と決着がつくならそれでいいと思う私と、そんな大金を払うなんてとんでもないと考える母。
しかし、何に対して払うかの違いであって、結局幾らかのお金を出さなきゃいけないことは決まっているのだ。
すでに30万円近く出ていっているし、これから更に必要だろう。
ちなみに私の普通預金口座の残高が今120万円くらい。
始まりの時点で、約120万円を投げつけることで縁切りできる話だと知っていたらならば出したよ…。
最後は、貧乏で頭の悪い間抜けな一家として相手にニヤニヤされて、この話は終わると私は思っている。
それを母や弟に話しても通じない。
もちろん、そうならないで済むならばありがたい話だけど。


先日、たまたま聞いていた小沢昭一を追悼するラジオ番組で、過去に小沢昭一が出演した時の様子が放送されていた。
「年を取ってくると、友だちがどんどん無くなる(亡くなる)」と、そんな話なのにいつもの軽妙な調子で話す小沢昭一。
過去放送部分が終わり、追悼番組のゲストであった加藤武が、そうなんだよね、年をとると友だちがどんどん…いなくなっていく"、と絞りだすような声で言っていたのがとても印象に残っている。
長生きすることは幸せなことなのか。友達がどんどん居なくなっていく。
友達がいない私も、長い間テレビなどで見ていた有名人が居なくなっていくのを寂しく感じる。